第1期・現代インド研究センターとは

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龍谷大学現代インド研究センター(RINDAS)とは、人間文化研究機構(NIHU)プログラム「現代インド地域研究」の一環として、1年の準備期間を経て、2010年4月に、同機構と龍谷大学によって共同設立された研究拠点です。当センターは、「現代政治に活きるインド思想の伝統」をテーマに、現代インドを多面的かつ長期的視野のもとに研究していきます。

研究体制イメージ

なぜ今インドか

現代インドのイメージは、かつての「停滞と貧困のインド」、「悠久のインド」に替わり、「発展するインド」へと様変わりした。1990年代を中心に自由化・市場開放など一連の経済改革が行われて以来のことである。この激変する経済状況を支えたのは、相対的に安定したインドの「民主主義」政治である。独立以来のインドは、中国とは異なり、相対的な安定のうちに選挙=民意による政権交代を、これまでに6回もなし遂げてきた。
しかも興味深いことに、その現代政治・経済を支える人々の行為の規範や道徳観の根底には、「民主主義」などの西洋から輸入の政治思想と並んで、サティヤ(真実/真理)、ダルマ(法)、アヒンサー(非暴力)など、長い歴史に培われてきたインドの思想やその世界観が横たわっているのである。

現代インド研究に果たす龍谷大学拠点の役割

このような特色をもつ現代インド政治・経済の分析において、有効な方法のひとつとして、現代インド地域研究をインド古典知の研究と結合させた総合的研究が考えられる。龍谷大学には、創立以来370年に渡って蓄積してきた仏教を中心としたインド思想研究に関する知識・史資料が存在する。
当センターでは「現代政治に活きるインド思想の伝統」という研究テーマを掲げて、長大な時間軸のなかにみられるインド思想の変化と発展を研究するなかで、その現代的意味と可能性を解明するとともに、現代インドの政治経済のダイナミズムについて研究を行っている。また、現代インドを突き動かすもう一つの力である経済発展と都市化の実態に焦点を当て、下層民の政治的・経済的・社会的な地位上昇とそれを可能とする条件について研究を進めている。

 

現代インド研究拠点の組織の特色-ネットワーク型研究組織

現代インド地域研究拠点は、ネットワーク型という新しい研究組織方法をとる。
すなわち、京都大学、東京大学、広島大学、東京外国語大学、国立民族学博物館、龍谷大学の6つの研究拠点がそれぞれを結ぶネットワークを作り、京都大学を中心拠点として、人間文化研究機構との共同で研究を推進していくものである。

拠点ネットワーク全体の研究方法

現代インドの現在的動態と将来的展望を理解するために、以下の3点をめざす。

  1. 現代インドの多様性に留意しながら、全体像を描く。
    マクロとミクロの総合および量的データと質的データの統合をなす。
  2. 歴史的・文化的深みに立ってインドの現在的動態と将来的展望を把握する。
    歴史と現在をつないだ長期的視野を確立し、人文科学と社会科学そして、
    フィールド研究とテキスト研究を融合させる。
  3. 文理融合にもとづいたインドおよび南アジア地域の理解をなす。
    自然科学と人文社会科学の協力により、自然生態から歴史文化および政治経済まで
    包括する総合的なインド・南アジア地域研究を確立する。

龍谷大学現代インド研究センターは、研究と教育をつうじて、人々にひらかれた、 人々とつながる拠点づくりを目指している。