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2010年度国内シンポジウム
「国家と宗教 日印政教分離(セキュラリズム)の歴史と現状」

開催日時2010年12月11日(土)13:00-17:10
場所龍谷大学大宮キャンパス清和館3階大ホール

 

2010年12月11日(土)に、龍谷大学拠点現代インド研究センター主催の国内シンポジウム「国家と宗教 日印政教分離(セキュラリズム)の歴史と現状」が開催された。インドにおいては、インドとパキスタンの分離独立というトラウマから「政教分離」を国是に掲げてきたが、未だ国家と宗教の関係のあるべき姿を模索する状態が続いている。一方、日本も、明治期から昭和、戦後に至るまで、「近代国家」建設を推進する過程で宗教は私的領域に属するものととされ政教分離が所与のものと認識されながら、様々な場面で国家と宗教の関係性が問われてきた。本シンポジウムは、日本とインドの政教分離の歴史と現在の問題点を比較検討するという、極めて画期的で意欲的な試みであった。悪天候にもかかわらず80余名もの参加者を得たことは、同問題への、研究者のみならず一般の関心をも集めたことの証左といえよう。

 

シンポジウムの目的

現代の政治・社会は、政治と宗教の分離の諸課題がすでに自明のこととして定着しているとは言えない。グローバル化している21世紀の現実は、政治領域が肥大化し、政治参加のシステム化の整備で市民・国民の取り込みを企図する一方で、宗教領域は私的世界に追いやられているかに見えるが、多様な歴史・文化・民族・宗教などの相違性が交差し、優位性をめぐる確執・対立も激しくなっている。しかし、政治がその世俗の相対性を自覚化することを怠り、宗教との結びつきを求めて政治の肥大化・絶対化を指向するとき、政治は全体主義に向かって疲弊する。他方、宗教がその普遍的真理性の故に人間の根源的在りように目覚め、多様性の尊厳や政治の相対性の自覚化を促し、宗教文化を醸成するものとして機能しないときに、宗教はその普遍的真理性を失う。

  本シンポジウムは、日印からの政教分離をめぐる各報告を通して、その歴史的文化的経緯、問題の所在を比較し、政教分離とその現代的可能性をさぐろうとするものである。

 

開会

 総合司会:若原雄昭(龍谷大学理工学部教授)

 開会挨拶:西垣泰幸(龍谷大学副学長)

   祝辞:橘正信(西本願寺総長)

 趣旨説明:嵩満 也(龍谷大学国際文化学部教授)

 

セッション1 イ ンドにおける政教分離の歴史と現状

1.志賀 美和子(龍谷大学現代インド研究センター 研究員)

   「植民地期インドの宗教社会改革と政教分離論争

2.池亀彩(国立民族学博物館研究員)

   「セキュラ リズムと多文化主義:現代インドの課題と挑戦

3.上田知亮(名城大学法学部兼任講師)

   「政党政治のなかのヒン ドゥー・ナショナリズムとセキュラリズム

 

セッション2 日本における国家と宗教

4.平野武(龍谷大学法学部教授)

   「現代日本の国家と宗 教

5.Brij Tankha(デリー大学教授)

   “Religion and Social Action in Modern Japan (近代日本における宗教と社会活動)

6.赤松徹真(龍谷 大学文学部教授)

  「近代日本の政治と宗教及び仏教教団」

 

全体討論

 司会:長崎暢子(龍谷大学現代インド研究セ ンター長)

 コメンテーター:中島岳志(北海道大学法学部准 教授)

                  菱木政晴(同朋大学大学院 文学研究科教授)

閉会挨拶 赤松徹真

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