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2012年12月11日(火)~12月26日(水)ー油井美春(ユニット1)

出張報告:

 インド・マハーラーシュトラ州ムンバイー市を訪問し、州政治とヒンドゥー・ムスリム間の宗教暴動の関係性、および暴動予防活動について、聞き取り調査、参与観察および資料蒐集を行った。

 第一に、1993年から市内で暴動予防活動を遂行してきたモハッラー・コミッティ・ムーブメント・トラスト(Mohalla Committee Movement Trust)の中核メンバーによる月例会合に出席し、参与観察を行った。この会合では、参加メンバーそれぞれの担当地域におけるヒンドゥー・ナショナリスト政党・組織の動向、暴動予防の具体的な活動内容についての状況報告、今後の活動計画についての協議が行われた。第二に、暴動予防活動に従事してきた地域住民、ソーシャルワーカーや警察官を含めた18名への聞き取り調査を行った。第三に、Center of Study for Society and Secularismではアスガール・エンジニーア博士およびラーム・プニヤーニー博士と、またTata Institute of Social SciencesではP.K.シャージャハーン博士と、それぞれ宗教暴動をめぐる現況とマハーラーシュトラ州政治の展望について意見交換を行った。また両研究機関にて宗教暴動に関する資料蒐集を行った。

 今回の調査では、現地で得た知見より、1)マハーラーシュトラ州政府およびムンバイー市といった行政当局が過去に意図的に暴動を創出してきたこと、2)暴動予防活動が特にスラム地域での生活環境改善を目的とした社会福祉的側面に重点をおいて遂行されてきた結果、近年成果を上げている点がそれぞれ明らかになった。