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The Center for South Asian Studies(RINDAS)

南アジア研究センター

研究活動

2019年度RINDAS研究会「ヒンドゥー的聖地巡礼の形成と展開」

日時
2020年1月11日(土)13:30-17:00
場所
龍谷大学深草キャンパス 和顔館4階 会議室3
【プログラム】: 13:30-13:50 趣旨説明   13:50-14:30 宮本久義 「イントロダクション:ヒンドゥー教徒にとっての聖地巡礼」   14:45-15:45 虫賀幹華 「聖典に基づく(Sastrika)」規則とは何か―ガヤー巡礼の発展過程からの考察   祖先祭祀を行うのに良いことで有名な北インドビハール州南部に位置する聖地ガヤーには、寺院や山、川、池といった百を超える聖所(upatirtha)があり、巡礼者がどこで何をすべきかが決められている。聖職者は「聖典に基づく(sastrika)」「完全な(sampurna)」ガヤー巡礼を行わせようとし、巡礼者も費やすことのできる時間とお金の範囲内でそれに従おうとする。他方で、聖職者らがその根拠とする『ガヤーマーハートミヤ』等の聖典類には、「聖典に基づく」ガヤー巡礼の記述はみつからない。本発表では、現在のガヤー巡礼の起源および権威化の過程を探る。結論を先取りしてしまえば、その端緒は18世紀末のイギリス人徴税官が定めた規則にあり、20世紀半ばに書かれた次第本(paddhati)によって「聖典に基づく」巡礼方法となった。本発表ではこうした、ヒンドゥー聖地の歴史においてさまざまな点で確認できる聖典の利用や再解釈、慣習の聖典化という現象についても考察を試みてみたい。   16:00-17:00 全体討論   【使用言語】日本語