2021年度RINDAS経済班・第1回講演会 「価値の基層的変化」
「SickularとPovertarianー権力についたヒンドゥー至上主義・インド政治30年の軌跡」
- 日時
- 2022年2月12日(土)13:00〜15:30
- 場所
- オンラインZoom
【講師】:佐藤宏(元アジア経済研究所)
【ディスカッサント】
池亀彩(京都大学)
湊一樹(アジア経済研究所)
▼要旨
「冷戦後」と呼ばれる世界の幕が開いて約30年。インドにおいては、1991年の経済自由化政策の開始と1992年のアヨーディヤーのモスク破壊を引き金とする政治経済の激動が始まって30年。この30年の文脈のなかで、2014年のモーディー政権の登場とその後のヒンドゥー至上主義政治をどう理解したらよいのだろうか。以下の4本の柱に沿ってこの課題に迫ってみたい。
(1) 起点としてのアヨーディヤー事件(1992)
(2) 権力についたヒンドゥー至上主義(Hindutva)
(3) モーディーの権威主義政治
(4) 「経済自由化」三〇年の振幅―「権利の政治」と競争国家